頭痛やイライラは若年性更年期の症状かも?20~30代がプレ更年期になる原因と対策

コラム・心地よいわたし

更年期症状の代名詞ともいえる、ホットフラッシュや頭痛、イライラ。けれども、近頃は更年期に該当しない20代、30代の女性の中にも、似たような症状に悩まされている人が多いといいます。なぜ、こうした症状が現れるのでしょうか。

そこで、「若年性更年期」とも称される20~30代の心身の不調について、その原因と改善方法をダイアナさんに紹介してもらいました!

【PROFILE】

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ダイアナさん(51歳)

更年期をテーマにした記事を多く手掛け、さまざまな女性の悩みにも耳を傾けてきた医療ジャーナリスト。趣味はジャズ鑑賞、乗馬。安らぎのひと時は、なじみのカフェでお茶をすること。

若くして更年期の症状が出るのはどうして!?

ある日の午後、ダイアナさんが編集部で仕事をしていると、後輩編集者のサエさんが話しかけてきました。

サエさん 「ダイアナさん、今、お時間いいですか?ちょっと相談したいことがあって...」

ダイアナさん 「ちょうど仕事も一段落したから大丈夫よ。どうしたの?」

サエさん 「実は最近、突然火照ったように顔だけ熱くなったり、頭痛や肩こり、さらにはイライラが募ったり...なんだか更年期のような症状が出るんです...」

ダイアナさん 「それはつらいわね。でも、サエさんってまだ30代じゃない?」

サエさん 「そうなんですけど、いろいろ調べてみたら『若年性更年期』というのがあると知ったんです。もしかしたら私はそれなんじゃないかと思って...」

ダイアナさん 「そうだったのね。ただ、『若年性更年期』という医学用語は存在しないの。更年期じゃないのに更年期のような症状が現れるのは、体に何かしらの不調がある証拠なのよ」

更年期と若年性更年期は似て非なるもの

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20代、30代にもかかわらず、ホットフラッシュやめまい、頭痛といった更年期特有の症状に悩まされている人が多くいるわ。こういったことを「若年性更年期」または「プレ更年期」と呼んでいるけれど、さっきもお伝えしたとおり、これらは正式な医学用語ではないの。

というのも、そもそも更年期とは閉経を迎える前後10年間のこと。加齢によって卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減少することが更年期症状を引き起こす原因なのね。

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よって、一般的に閉経を迎える時期ではない20~30代の人は、たとえ更年期に似た症状があったとしても、いわゆる更年期障害ということではないの。20~30代でも女性ホルモンの分泌が乱れることは多いから、それによって更年期と同じような症状が現れてしまうのよ。

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若年性更年期の代表的な症状とは?

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女性ホルモンの分泌が乱れると、身体的・精神的にさまざまな不調が現れるわ。ホットフラッシュやめまい、頭痛は、身体的不調の代表例。ほかにも、手足の冷えや肩こり、不眠、生理不順といった症状が出たりするの。

一方、精神的な不調としては、イライラしたり、怒りっぽくなったりする以外にも、いつまでも気分が晴れずに憂鬱になったり、気力が起きないなんてことも。さらに症状が悪化すると、自分でも気付かないうちに、骨量の減少や腟の乾燥・萎縮、脱毛などにつながることもあるわ。

もし、こうした不調が生理前に起こり、生理後には収まるのであれば、月経前症候群(PMS)である可能性が高いわ。また、生理とは関係なく、ずっと不調が続くという場合は、更年期に似た症状が起こるバセドウ病や橋本病など、甲状腺の病気であることも考えられるので、注意が必要よ。

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女性ホルモンが乱れるのはなぜ?

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では、閉経にはまだ早いとされる20~30代に、こうした不調を引き起こす女性ホルモンの乱れがどうして起こるのか――そのおもな原因は、ストレスといわれているわ。仕事や子育て、人間関係、不規則な生活など、日々感じているストレスが自律神経の働きに影響し、その結果、ホルモンバランスが崩れてしまうの。

このほか、過激なダイエットや過度な飲酒、喫煙、食生活の偏りといった生活習慣の乱れも、心身の不調を引き起こす要因といわれているわ。特に過激なダイエットは要注意。短期間で体重が激減すると、体は飢餓状態に陥り、まずは生命活動を優先させるために妊娠しないよう生理が止まってしまうの。生理が止まった状態が3ヵ月以上続く場合は「続発性無月経」といって、将来的に不妊のリスクが高まってしまうわ。だから、早めに婦人科を受診してね。

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症状をやわらげるのに効果的なセルフケア法

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若年性更年期と思われる症状に悩んでいる人は、まずはその原因を取り除くことが大切。規則正しい生活や食事はもちろん、適度な運動を心掛けて。

若年性更年期の代表的な症状のひとつにホットフラッシュがあるけれど、のぼせるからといって体を冷やすのはNG。顔が火照っても手足は冷えていたりするので、血行を促進するためにも、夜はきちんと湯船に浸かって、体を温めましょう。自律神経を整え、女性ホルモンの分泌を正常に促すことが大切よ。

また、ストレスが原因の場合も、たとえ根本的な解決は難しくても、週に1度は自分の好きなことをするように意識しましょう。自分なりのリラックス方法を見つけて、ストレスと上手に付き合うようにするといいわ。

どうしてもつらいという場合は、もちろん医療機関に相談するのが一番。おもな治療法としては、HRT(ホルモン補充療法)や漢方薬、低用量ピルなどでホルモンバランスを安定させるのが一般的よ。

症状がつらいときは早めに婦人科の受診を

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若年性更年期の症状を感じている人の中には、仕事に家事に子育てにと、毎日フル回転でがんばっている人も多いはず。近年、テレビや雑誌で若年性更年期が取り上げられるようになったのは、こうしたストレスを感じやすい社会的背景も影響しているといえるわね。

何か体の不調を感じたときは、忙しいことを理由に対処を後回しにしないで。若年性更年期だけじゃなく、別の病気のリスクが隠れていることもあるのよ。少しでも「おかしいな」と思ったら、自己判断はせず、できるだけ早く婦人科の診断を受けましょうね。



【若年性更年期の相談が可能な医療機関】

浜松町ハマサイトクリニック>(東京・浜松町)

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女性の身体と気持ちへの寄り添いをモットーに、気軽に受診いただけるクリニックを目指し、婦人科・内科をはじめとした外来診療や健診・人間ドックを提供。生理痛、不正出血、子宮筋腫、子宮内膜症などの治療やピルの処方だけでなく、疲れや倦怠感、イライラなど更年期障害の治療も得意としたクリニックです。


東京ミッドタウンクリニック>(東京・六本木)

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病気の早期発見・予防のため、きめ細やかなテーラーメイドの健診を提供しているクリニック。外来診療では風邪などの疾患から専門的な診療まで幅広く対応。婦人科では、生理不順、不正出血、おりものの変化、子宮がん・卵巣がん・性感染症など、婦人科疾患全般について相談が可能です。



※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

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