ホットフラッシュにはツボが効く!?自分で簡単にできる対処法

コラム・心地よいわたし

更年期の女性に起こりがちな「ホットフラッシュ」。大量の汗が出る、顔が紅潮する、鼓動が速くなるといった症状が代表的で、前ぶれもなく急に起こります。仕事中や通勤中にホットフラッシュが起きて慌てたり、「また起きたらどうしよう」という不安に駆られたりした経験がある人も多いはず。
ここでは、万一に備えて、知っておくと安心できるホットフラッシュに効果的な「ツボ」と、自分でできる対処法についてご紹介します。

[2020年10月27日更新]

ホットフラッシュとは?

ホットフラッシュは、更年期を迎えた女性の多くが経験する症状です。

具体的には、
・突然大量の汗が噴き出す
・気温や室温に関係なく体がカーッと熱くなる
・急に顔が紅潮する

といった症状が代表的。

中でも、ホットフラッシュによる汗は、首周りや頭、背中、胸など、おもに上半身に出るので、外出先や人前で起きると隠すことができず、恥ずかしい思いをすることがあります。

汗の量や、汗が出続ける時間は人それぞれで、5分程度で収まるのが一般的ですが、長い人になると10〜30分くらい出続けることも。夜寝ているときにホットフラッシュが起こり、睡眠不足になって体調を崩してしまうケースもあります。

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ホットフラッシュが起きるメカニズムは?

ホットフラッシュは、更年期症状のひとつ。閉経が近づくにつれて女性の卵巣機能は低下し、女性ホルモン(エストロゲン)が減少していきます。しかし、その体の変化に脳が対応できずに自律神経が混乱すると、更年期症状が引き起こされるといわれています。

「更年期」と呼ばれるのは、閉経の前後10年間。日本産科婦人科学会雑誌で発表された調査「本邦女性の閉経年齢」によれば、閉経の平均年齢は49.47歳とされていますから、多くの女性が40代半ばから50代半ばにかけてホットフラッシュをはじめとする更年期の症状や不調に悩まされているといえるでしょう。

ちなみに、閉経して数年経つと、脳や体がホルモンバランスの変化に対応できるようになるため、更年期の症状も落ち着いてきます。

急なホットフラッシュ、どう対応すればいい?

ホットフラッシュのメカニズムがわかっても、症状が出るタイミングや症状の程度はコントロールできないのがつらいところ。突然症状が出たときに試してほしい、効果的な対処法をいくつかご紹介します。


対処法1 ツボを押す

人間の体には、ホットフラッシュを抑えるツボがいくつも存在しています。状況や場所に合わせて押しやすいツボを押し、症状の改善を図りましょう。


■日常的に刺激したい「足のツボ」

・太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の骨が交わる点より少し指先に近い部分、少し凹んだところにあるツボが太衝です。水分や体温、ホルモンバランスの調節効果があり、上半身に集まった血液を循環させてくれるので、ホットフラッシュの改善が期待できます。

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・三陰交(さんいんこう)

内くるぶしの内側の一番高いところに小指をあて、そこから指4本分上に上がったところにあるツボが三陰交。女性特有の悩みやトラブルに◎な万能のツボといわれ、生理に伴う症状やホットフラッシュの改善につながります。

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・湧泉(ゆうせん)

湧泉は、足の指をぐっと丸めたとき、一番へこむ部分。下半身のだるさや疲れを取るほか、首のこりをほぐして頭の血行を良くしてくれるので、のぼせが起きたときに押してみましょう。

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■外出先でも押しやすい「上半身のツボ」

・屋翳(おくえい)

乳首の3〜5cmほど上にあるツボが屋翳。脇の汗や顔の汗を抑えるのに有効といわれています。ホットフラッシュが起きたら、中指などでゆっくり押しましょう。

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・大包(だいほう)

大包は、脇の下の付け根から3cmくらい下にあるツボ。舞妓さんが着物を着ていても汗をかきにくいのは、着付けの際に帯でこのツボを圧迫しているからなのだとか。屋翳と同様、中指などでゆっくり数秒刺激します。

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・百会(ひゃくえ)

左右の耳の穴を結んだ線と、顔の真ん中を通る正中線が交わる、頭のてっぺんにあるツボが百会です。頭や顔に関する症状をやわらげてくれるので、のぼせが起きたときに体の中心に向かって押してください。

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・合谷(ごうこく)

手の甲の親指の付け根(親指と人差し指の骨が交差する場所にあるくぼみ)にあるツボが合谷。自律神経を整え、大量の汗を抑えたいときにおすすめです。親指で、気持ちいい程度の強さで押しましょう。

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対処法2 汗を抑えるグッズを持ち歩く

汗を拭けるウェットティッシュや、体をクールダウンさせる冷感スプレーなどのグッズを持ち歩くようにすると安心です。

急いで体を冷やしたいときは、首の頸動脈を冷やすようにしましょう。


対処法3 脱ぎ着しやすい服装を選ぶ

ホットフラッシュが起きたときにすぐ体温調節ができるよう、カーディガンやジャケットなど、脱ぎ着しやすい服装を選びましょう。

吸湿性の良い素材の物や、ゆったりしたつくりの物を着ると、体に熱がこもるのを避けることができます。

ホットフラッシュを抑えるには?

ホットフラッシュを改善したいと思ったら、まずは生活習慣を見直すことが大切です。

次の3点を意識して、日常生活の改善に取り組んでみましょう。


1 女性ホルモンの働きを助ける栄養素をとる

更年期に起こる体の不調や症状は、女性ホルモンの減少が原因です。

・大豆イソフラボン
・亜鉛
・ビタミンE

上記のような栄養素を積極的にとると、女性ホルモンの働きを助ける効果が期待でき、症状が緩和する可能性があります。サプリメントも上手に活用しましょう。


2 適度に汗をかく

ホットフラッシュは、汗をかかない人や冷え性の人に多い傾向があります。

適度な発汗を促すために、毎日適度な運動をし、良い汗をかくよう習慣付けましょう。


3 ストレスを溜め込まないようにする

ホットフラッシュなど、更年期の症状の現れ方には、心理的な状態も影響しているといわれています。自分なりの発散方法を見つけ、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

あまり物事を深刻に捉えず、リラックスして日々を過ごすことも大切です。

監修者:更年期トータルケアインストラクターの永田京子さんより

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更年期症状の代表格、ホットフラッシュ!時と場所を選ばずに起こるので、女性にとっては悩みの種になる厄介者ですよね。ホットフラッシュが起こったら、焦らずにまずはゆっくりと深呼吸。大丈夫、大丈夫。少ししたら落ち着きますよ。

また、自分でできるツボ押しや、食事や運動など生活習慣を整えるといった工夫で、症状が軽くなる場合があります。治療法もありますので、つらい場合は我慢せずに婦人科へ。自分に合った対策方法を見つけていきましょう!


この記事を監修した人
永田京子(ながた・きょうこ)さん

兵庫県出身、愛知県小牧市在住。2児の母。東映アカデミーに所属し、役者として舞台やドラマなどで活躍した後、ピラティスや整体、経絡、アロマ、リフレクソロジーなどを学び、ピラティス指導者、産後ケアのインストラクターとしての活動を開始。受講者の声と、更年期障害が悪化して苦しむ母を見ていた経験から、女性ホルモン・更年期の正しい情報と対策を伝えるNPO法人「ちぇぶら」を創設した。「ちぇぶら」は更年期を英語でいう「the change of life」の意。著書に「女40代の体にミラクルが起こる! ちぇぶら体操」(三笠書房)、「はじめまして更年期」(青春出版社)がある。


※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

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