【更年期の症状辞典】大量の汗やほてり...ホットフラッシュとは?

コラム・心地よいわたし

「ホットフラッシュ」という言葉を聞いたことがある女性も多いと思います。
「大量の汗が出る」「顔が紅潮する」「鼓動が速くなる」といった症状が代表的ですが、これらに共通するのは「前ぶれもなく、急に起こる」ということ。こればかりはなってみないとわからないし、実際になってもどうすることもできない...とお悩みの方も多いはず。
そこで今回は、ホットフラッシュについてダイアナさんが詳しく解説してくれますよ!



【PROFILE】

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ダイアナさん(51歳)

更年期をテーマにした記事を多く手掛け、さまざまな女性の悩みにも耳を傾けてきた医療ジャーナリスト。趣味はジャズ鑑賞、乗馬。安らぎのひと時は、なじみのカフェでお茶をすること。

突然大量の汗が...これが噂のホットフラッシュ?

ある日、ダイアナさんは初夏の陽気に誘われて、仕事仲間のマサミさんと日帰り旅行に行くことにしました。目的地に向かう新幹線の車内で読書をしていると、マサミさんが小声で話かけてきました。

マサミさん 「ダイアナさん、この電車の車内、ちょっと暑くないですか?」

ダイアナさん 「そうかしら?エアコンが効いていて快適だと思うけど...って、マサミさん、すごい汗よ!」

マサミさん 「なんだか急に顔がほてってきて...。実は、40代半ばに差し掛かったころから、度々こういう症状に悩まされているんです」

ダイアナさん 「もしかしたら、ホットフラッシュかもしれないわね。私もマサミさんと同じくらいの時期にあったわ。ホルモンバランスのゆらぎによる自律神経の乱れによって引き起こされるものなんだけど、暑いわけじゃないのに汗が止まらなかったり、いきなりドキドキしたりして」

マサミさん 「そうなんです!しかも、仕事中だったり、通勤中の電車だったり、時間も場所も関係なく突然起こるから本当に困っていて。こういうとき、ダイアナさんはどうしていたんですか?」

ダイアナさん 「そうねぇ...その前に、ホットフラッシュが起きるメカニズムを知っておくに越したことはないわ。目的地まではまだ時間もあることだし、ここでホットフラッシュ講座を開催しちゃいましょ!」

ホットフラッシュとはどういう症状?

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ホットフラッシュは、更年期を迎えた女性の多くが経験するといわれているの。



どういう症状かというと...

・突然大量の汗が噴き出す
・気温や室温に関係なく体がカーッと熱くなる
・急に顔が紅潮する

というのが代表的。

中でもホットフラッシュによる汗は、首周りや頭、顔、背中、胸など、おもに上半身に出るから、外出先や人前で起きたときは隠すことができなくて、恥ずかしい思いをすることもあるわ。

ただ、汗の量や出続ける時間は人それぞれ。5分程度で収まるのが一般的らしいけど、長い人は10~30分くらい出続ける...ということも。また、夜寝ているときにホットフラッシュが起こり、睡眠不足によって体調を崩してしまうケースもあるそうよ。

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ホットフラッシュが起こるメカニズムとは?

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ホットフラッシュとは、更年期症状のひとつ。閉経が近付くにつれ、女性の卵巣機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)が減少していくの。けれども、その体の変化に脳が対応できず、自律神経が混乱してしまうのね。それによって更年期障害を引き起こすといわれているのよ。


「更年期」と呼ばれるのは、閉経の平均年齢50.5歳の前後10年間。すなわち、多くの女性が40代半ばから50代半ばにかけて、ホットフラッシュをはじめとする更年期が引き起こす体の不調や症状を感じているといえるわね。

ちなみに、閉経して数年経つと、脳が体やホルモンバランスの変化に対応してくるので、更年期の症状も落ち着いてくるのよ。

急なホットフラッシュにどう対処すればいい?

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ホットフラッシュのメカニズムがわかったとしても、症状が出るタイミングや症状の程度をコントロールできないのがつらいところよね。突然の症状に効果的な対処法をいくつか紹介するので、覚えておくと役に立つと思うわ。




対処法1 ツボを押す

まず、ホットフラッシュを抑えるツボというのがあるの。大量の汗には「合谷(ごうこく)」という親指の付け根(親指と人差し指の骨が交差する箇所にあるくぼみ)にあるツボか、乳首の3~5cm程上にある「屋翳(おくえい)」、または脇の下の付け根の3cmくらい下にある「大包(だいほう)」というツボがおすすめ。

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のぼせが起こったときには、頭のてっぺんにある「百会(ひゃくえ)」か、足の裏の中央にある「湧泉(ゆうせん)」というツボを押してみて。



対処法2 汗を抑えるグッズを携帯する

汗が出たときにサッと取り出して拭けるウエットティッシュや、クールダウンさせるための冷感スプレーのような物などを持ち歩いていると安心ね。さらに、ホットフラッシュが起きた際に体温調節がしやすいよう、着脱しやすい服装を心掛けることも大切よ。

ホットフラッシュを抑える方法はあるの?

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ホットフラッシュを改善したいと思ったら、まずは生活習慣を見直してみて。 更年期に起こる体の不調や症状は、女性ホルモンの減少が原因。そのため、食生活で大豆イソフラボンや亜鉛、ビタミンEなど、女性ホルモンの働きを助ける効果がある栄養素を積極的にとることで、症状が緩和する場合もあるわ。サプリメントを上手に利用するのもいいわね。



また、ホットフラッシュは、普段汗をかかない人や冷え性の人に多く見られる傾向があるともいわれているの。バランス良く発汗を促すために、普段から適度な運動を行い、良い汗をかく習慣をつけておきましょうね。

それでもつらい場合は、我慢せずに婦人科へ。病院での治療は、おもに「ホルモン補充療法(HRT)」と「漢方療法」になるわ。自分に合う治療法を見つけるためにも、早めにお医者さんに相談してみることをおすすめするわ。

症状の差はあれど、多くの女性が経験するホットフラッシュ。年齢を重ねる上で避けて通れないのであれば、上手に付き合いたいわよね。こうした更年期の不調は、実はストレスも関係しているといわれているの。あまり物事を深刻にとらえず、リラックスした気分で日々を過ごすことも大切なのよ。

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