【鼻・目の花粉症対策】つらい花粉症の治療法。セルフケアで少しでも楽に!

きびしい寒さが薄れたころ、春の気配とともに近付いてくる「花粉症」。スギやヒノキなど、植物の花粉が原因で発症するアレルギー症状で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった鼻と目の症状を中心に、体がだるい、熱っぽいといった全身症状が現れることもあります。
毎年、春が来るのが憂鬱...という方も多いのでは?本格的なシーズンに備えて、オリビアさんに「花粉症の症状を緩和する目と鼻のセルフケア」について教えてもらいましょう。
【PROFILE】

オリビアさん(43歳)
自身も妊活を経験して授かった1児を育てながら、今も現役で働く医療系ライター。さまざまな学会にも足を運び、ドクターと仲良くなるのが得意。産後に始めたヨガにハマり、最近のリフレッシュ方法はもっぱらヨガスタジオに通うこと。
症状の緩和には花粉シーズンに入る前からのケアが重要
オリビアさん 「もうすぐ春なのねぇ。暖かくなったら、どこか遠出しておいしい物でも食べに行かない?」
ルリコさん 「春...って考えただけでも鼻がムズムズしてくるわ!」
オリビアさん 「あぁ、そっか、ルリコさん花粉症だったわね」
ルリコさん 「春が来るのが憂鬱よ...どうしたらいいのやら...」
オリビアさん 「花粉症対策、してないの?なんだ、早く言ってよ~。今の時期から始めると効果的な花粉症のセルフケア、教えてあげるわ!」
花粉症に悩む人って、どれくらいいる?
年々、患者数が増加しているという花粉症。東京都で行われている「花粉症患者実態調査」によると、都内におけるスギ花粉症有病率は、2006年の調査では28.2%だったのが、2016年には48.8%に上り、なんと2人に1人が罹患しているというポピュラーな病気となっているんです。
ロート製薬が2017年に実施した「花粉症の症状に悩む、"20~79歳までの男女""0~16歳までの子どもの母親"に聞いたアンケート」によると、自覚症状は年齢とともに軽くなるという結果が出ていますが、ILACY(アイラシイ)世代である40代は、ほかの年代に比べて「重症、最重症」と答えた人の割合が最も高くなっています。
つらい花粉症を防ぐには?
花粉症が重度になると、鼻や目だけでなく肌のかゆみや発熱などの全身症状を引き起こしたり、鼻の奥にある副鼻腔の炎症が悪化して副鼻腔炎になったりと、さまざまな症状を併発します。花粉症は症状に合わせて薬を処方してもらう対症療法がメインですが、できれば発症する前に予防したい、せめて悪化する前に何とかしたいという人は多いでしょう。
最近では、シーズンオフに行うことによって根治が期待できる、さまざまな治療法が登場しています。いくつかピックアップして紹介するわね。
・舌下免疫療法
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質を含んだエキスを舌の下に投与し、少しずつ体内に吸収させる方法です。
1日1回の投与を2年ほど続ける必要がありますが、正しく行えば長期的に症状を抑制するか、症状をやわらげて服薬量を減らすことができます。
・レーザー治療
鼻粘膜の表面をレーザーで焼き、花粉を付着しにくくする方法です。日帰りで済み、鼻づまりに高い効果を発揮します。
・注射による治療(ヒスタグロビン注射)
ヒスタグロビンという薬剤には、アレルギーの原因となるヒスタミンの放出を抑える作用や、ヒスタミンに対する抵抗力を与える作用、アレルギー症状の悪化・慢性化を抑える作用などがあり、花粉症の治療に用いられています。3回、もしくは6回を目安に皮下注射を行います。
・早めの内服開始
花粉が飛び始める2週間前を目安として、アレルギー反応を抑える薬の内服を開始します。タイミングの見極めがポイントですが、うまくいけばかなり軽症で抑えることができます。
花粉症を楽にする目と鼻のセルフケア
予防に気を配ってきたのに、やっぱり今年も花粉症になってしまった...という場合、少しでも症状を軽減できるよう、セルフケアに力を入れましょう。 ケアのコツは「花粉を近付けないこと」「花粉を持ち込まないこと」です。
・花粉症用のゴーグルやマスクを着用する
・布団や洗濯物の外干しは控える
・服や髪の毛についた花粉を払い落としてから家に入るか、帰宅後すぐにシャワーを浴びる
・できるだけ窓を開けないようにし、空気清浄機を活用する
併せて、食生活にも気を配りましょう。
アレルギー症状を緩和するために、免疫力を上げる食品を積極的にとることをおすすめします。
・ビタミンA・C・Eを含む抗酸化作用がある食品
グレープフルーツ、キウイ、ブロッコリー、ナッツ類、緑黄色野菜 など
・腸内環境を整える食品
納豆、ヨーグルト、りんご など
・粘膜を保護する効果がある食品
レバー、卵、チーズ など
花粉症の悪化を防ぐために
花粉症を悪化させる可能性がある食品は、刺激物・甘い物・脂っこい物です。チョコレートやケーキ、菓子パンといった甘い物、香辛料を多く使った刺激の強い物、揚げ物や脂を多く使ったラーメンなどは、シーズン前からできるだけ控えましょう。
また、鼻の粘膜に影響を与えるアルコールやたばこは、鼻づまりの症状を悪化させます。睡眠不足やストレスも免疫やホルモンのバランスを崩すので、生活習慣を見直し、「疲れたな」と感じる前にしっかり休息をとることが大切です。
自分のアレルゲンを見極めた上で対策を!
薬がなかなか効かない人や、ピークが過ぎたと思って服薬をやめてもまだ調子が悪いという人は、自分のアレルギーを間違って認識しているかもしれません。本格的な花粉シーズンに入る前に医療機関で血液検査をし、アレルギーを起こす原因物質であるアレルゲンを見極めて、最適な治療法を見つけましょう。
最近では、仕事や家事に忙しいILACY世代にうれしい、眠くなりにくい治療薬もたくさん登場しています。医師と相談しながら、自分に合った対策を見つけられるといいですね。
東京ミッドタウンクリニック(東京・六本木)
内科、婦人科、神経内科(頭痛・めまい)、リウマチ科、整形外科など患者様のニーズに応じた診療科を多数設置しています。風邪や消化器疾患、慢性疾患、健診の二次検査など幅広く対応、各種健康保険も取扱いしております。花粉症の治療について症状を抑えるためにも、適切な治療を受けることをおすすめします。お気軽にご相談ください。
〒107-6222 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー6FTEL. 03-5413-0080(代)
※診療科によって予約の要不要、受付時間が異なりますので、詳しくは診療スケジュールをご確認ください。
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