閉経後に増加する「脂質異常症」ってどんな症状?

コラム・心地よいわたし

血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪などの脂質が、基準値よりも高い状態である「脂質異常症」。血液がドロドロになることで、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まるといわれています。

特に、更年期以降の女性は、エストロゲンという女性ホルモンが減少することで、コレステロール値が高くなりやすく注意が必要です。今回は、脂質異常症のリスクやタイプ、対処法について、医療・美容記事を多く手掛ける編集者/ライターのライラさんに教わりました。



【PROFILE】

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ライラさん(40歳)

医療・美容を多く手がける編集者/ライター。気になった健康法は試さないと気がすまない性質。「ストレスを明日に持ち越さない」をモットーに、日々体を動かすことを欠かさない。最近、ボルダリングに目覚めた。

コレステロール値や中性脂肪が増えたら要注意!

友人とホテルのアフタヌーンティーを楽しむライラさん。おいしそうなケーキを目の前にしているにもかかわらず、食の進まないかずみさんの様子が気になります。

ライラさん 「かずみさん、何だか元気がないようだけど、何かあった?」

かずみさん 「実は、検診で引っかかってしまって。善玉コレステロール値が低いって言われたんだけど...」

ようこさん 「あら、コレステロール値って、低いほうがいいんじゃないの?」

かずみさん 「コレステロールには善玉と悪玉があって、善玉コレステロール値が低く出てしまうのは良くないらしいのよ」

ライラさん 「そうね。善玉コレステロール値が低いと、体内から回収されるコレステロールも少なくなって、悪玉コレステロールが溜まりやすくなるの。コレステロールや中性脂肪といった体内の脂質が増えることを脂質異常症といい、さまざまなタイプがあるのよ」

ようこさん 「私も年々、中性脂肪の数値が増しているわ...」

ライラさん 「女性は更年期を迎えると、脂質異常症を原因とした動脈硬化や心筋梗塞などの疾患が急増するといわれているから注意が必要ね。せっかくだから、脂質異常症のタイプや予防法について紹介しましょうか」

脂質異常症はどんな病気?

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脂質異常症とは、血液中のコレステロール値や中性脂肪といった脂質が、基準よりも多い状態のことを指すの。血液中の余分な脂質が増えることで、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まるから注意が必要よ。

女性の場合、脂質の代謝は、卵巣から分泌されるエストロゲンの影響を受けるといわれているわ。エストロゲンは、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールの合成を促進する働きをするからよ。

閉経に伴い、エストロゲンの分泌が減少すると、脂質の代謝も変動。それによって閉経後の女性は、脂質異常症になりやすく、動脈硬化などの疾患を引き起こしやすくなってしまうのよ。

脂質異常症の3つのタイプと原因

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健康診断の血液検査などで、コレステロール値が高いと言われたら要注意ね。以前は総コレステロール値が高ければ脂質異常症と診断されていたけれど、日本動脈硬化学会により、2012年に診断基準が改定。現在は悪玉(LDL)コレステロールと善玉(HDL)コレステロールの値で診断されるようになっているわ。

悪玉(LDL)コレステロールは、細胞膜や各種ホルモンを作るために、体の隅々までコレステロールを運ぶ働きをしているの。それに対して善玉(HDL)コレステロールは、血管壁から余分なコレステロールを回収するのよ。悪玉が多すぎても問題だし、善玉が少なすぎても体に余分な脂質が増えてしまう原因になっているのよ。

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脂質異常症は、「悪玉(LDL)コレステロールが多い場合」「善玉(HDL)コレステロールが少ない場合」「中性脂肪が多い場合」に分かれるの。基準値の目安は次のとおりよ。

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コレステロールや中性脂肪の数値から、脂質異常症は次の3つのタイプに分類されるわ。

・低HDLコレステロール血症
善玉コレステロール(HDL)が40mg/dl未満の人は、低HDLコレステロール血症よ。運動不足や肥満、喫煙が原因といわれているわ。

・高LDLコレステロール血症
悪玉コレステロール(LDL)が140mg/dl以上の人は、高LDLコレステロール血症ね。肉や乳製品などの動物性脂肪や卵類、レバーなどコレステロールの多い食品のとりすぎや慢性的な食べすぎがおもな原因よ。
健康診断で総コレステロール値しかわからなかった場合は、再検査を受けて詳しくチェックしてみましょう。

・高トリグリセライド(中性脂肪)血症
高トリグリセライド(中性脂肪)血症は、中性脂肪が150mg/dl以上と多すぎるタイプ。甘い物や脂肪分の多い高カロリー食品のとりすぎ、アルコールの飲み過ぎなどがおもな原因よ。

脂質異常症の予防と治療

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更年期~閉経後の女性は、体内に脂質を増やさないための対策が必要ね。バランス良く栄養をとるために、次のことに気を付けてみて!




・肉や魚の内蔵類、魚卵、卵、卵を使用した菓子類など、コレステロールを多く含む食品を控え、コレステロール摂取量を1日300mg以下にする
・動物性の脂肪を減らし、魚や植物性の脂を多く摂取する
・コレステロールや中性脂肪の運搬・排泄を促進する作用のある「不飽和脂肪酸」の多い青魚やオリーブオイルを積極的にとる
・食物繊維を多くとる
・マーガリン、ショートニング(食用加工油脂の一種)や、菓子類に含まれる脂の過剰摂取は控える
・清涼飲料水や菓子類などの過剰摂取は控える
・アルコールの摂取を控える

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過食せずに、適度な運動をすることも大切ね。普段の生活の中に、ウォーキングや軽めの運動を取り入れてみて。ストレスを溜め込まないよう、時には気分転換も必要よ。

生活習慣を整えるほか、「エクオール」などのサプリメントを利用するのもおすすめ!エクオールは、女性ホルモンに構造が似ていることから、体内で女性ホルモンと同じような働きをしてくれるの。そのほか、HRT(ホルモン補充療法)による治療なども、脂質の改善に効果があるといわれているわ。

適切な対策で脂質異常症のリスクを回避!

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健康診断でコレステロールや中性脂肪の値が高いと言われたら、病院で血液検査をして、自分の血液の状態を詳しく知ることが大切よ。脂質異常症のタイプがわかれば、必要な対策も見えてくるわ。 閉経後はエストロゲンが減少することで、脂質が増えたりメタボになりやすかったりすることを十分に理解して、食生活や運動など生活習慣を見直しましょうね。



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