外反母趾は加齢も原因?つらい足トラブルを防ぐには

コラム・心地よいわたし

少し歩いただけで疲れたり、ちょっとした段差でつまずきやすくなったりするなど、年齢を重ねるにつれて、足の衰えを感じる人は多いもの。足は、40代頃から変形しやすくなり、外反母趾や扁平足などのトラブルを招きやすくなります。
今回は、加齢が原因の「足のトラブル」の原因や対処法について、医療・美容記事を多く手掛ける編集者/ライターのライラさんに教わりました。

【PROFILE】

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ライラさん(40歳)

医療・美容を多く手がける編集者/ライター。気になった健康法は試さないと気がすまない性質。「ストレスを明日に持ち越さない」をモットーに、日々体を動かすことを欠かさない。最近、ボルダリングに目覚めた。

加齢によって足の形が変わる?

大学時代の友人のさとみさんと、買い物中のライラさん。お店の入り口の段差でさとみさんがつまずき、転びそうになりました。

さとみさん 「きゃっ!びっくりした」

ライラさん 「さとみ、大丈夫?」

さとみさん 「最近、ちょっとした段差でよくつまずくのよね。足腰が弱っているのかしら...」

ライラさん 「ひょっとして、合わない靴を履き続けていない?」

さとみさん 「確かに、デザインが気に入ってこの靴を買ったんだけど、つま先部分があたって痛いのよ」

ライラさん 「40代を過ぎると、足が変形しやすくなるの。靴選びは慎重にしなくちゃね。ずいぶん歩いたから、そこのカフェで一休みしましょうか。休憩がてら、加齢による足のトラブルについて説明するわ」

足の構造と加齢によるアーチの衰え

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初めに、足の構造について説明するわね。足は、後足部・中足部・前足部の3つの部位に分けることができ、全部で26個の小さな骨から構成されているわ。骨と骨は、靭帯と筋肉で結ばれていて、立体的なアーチを形成しているのよ。

足のアーチには「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」の3つがあるわ。私たちはこの3つのアーチのおかげで、立ったり歩いたりするときに、地面から受ける衝撃をうまく吸収・分散して、体重を支えたり、全身のバランスを保ったりすることができるのよ。

年齢を重ねると、足の骨と骨をつなぐ靭帯が伸びたり、すねと土踏まずをつなぐ筋肉が衰えたりして、アーチが崩れやすくなるわ。アーチが崩れた状態が長く続くと、足だけでなく、全身の骨や関節の変形を招いて、元に戻すのが困難になってしまうの。

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『「足裏アーチ」でひざと腰の痛みが消える』(永岡書店)よりイラスト作成

3つのアーチのうち、加齢とともに衰えやすいのは、母趾球(足の親指の付け根にあるふくらみ)とかかとを結ぶ「内側縦アーチ」。内側縦アーチが崩れると、土踏まずの低い扁平足になってしまうわ。一方で、「横アーチ」が崩れると、足幅の広い開張足になりやすく、外反母趾や内反小趾を引き起こす原因になるのよ。内側縦アーチと横アーチが両方とも崩れてしまい、扁平足と開張足を併発している人も少なくないわね。

足のアーチが崩れたまま立ったり歩いたりすると、地面から受ける衝撃が、ひざや股関節、腰、肩、首など、全身にダイレクトに伝わるわ。これによって、ひざ痛や股関節痛、腰痛、肩こり、首の痛みが起きやすくなるの。アーチが崩れた状態が長年続き、足の骨や関節が変形したまま硬くなってしまうと、手術が必要になることもあるのよ。

足のトラブル防止・改善のための3つの方法

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ここからは、加齢による足のトラブルを防いだり、改善したりするための方法について紹介するわ。

「歩き方や姿勢を改善する」「毎晩、足のケアをする」「足に合った靴を履く」という、3つの方法について、詳しく見ていきましょう。


1 歩き方や姿勢を改善する

歩き方や姿勢が悪いと、足に余計な負荷がかかって、アーチの変形につながりやすくなるわ。まずは、自分の姿勢をチェックするために、壁に背をつけてまっすぐ立った状態で、自分の足を見下ろしてみましょう。

足の甲から先が見えず、おなかや胸が見えていれば、腰が反っている証拠。姿勢を正すために、おへそを意識して、おなかに力を入れることを意識してみて。歩くときも、おへそを意識しながら、足を振り出すといいわね。こうすることで、体を前方へ曲げる働きをする「腹直筋」と、足を前に振り出すために必要な「腸腰筋」を使って歩くことになり、体幹がぶれずにバランス良く歩けるようになるわ。


2 毎晩、足のケアをする

足のトラブルを防ぐには、毎晩、足のケアをすることも大切。靴ずれなどで、タコやウオノメができている人は要注意。タコやウオノメは、足のトラブルのサインといえるわ。

お風呂では、足の指先まで丁寧に洗うことを心掛けて。お風呂から上がった後は、乾燥を防ぐためにクリームを塗って保湿しましょう。続いて、足の爪をチェック。爪が内側に向かって大きく曲がる「巻き爪」を防ぐために、指の先端から1mm以内の長さでまっすぐ切って、角は爪やすりなどで丸く整えてね

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3 足に合った靴を履く

足のアーチの変形を招く最大の原因は、自分の足に合わない靴を履き続けること。特に、重心が前にかかるハイヒールは、足を痛める原因になりやすいわ。靴を購入する際は必ず試着をして、足にあたる箇所がないか確認しましょう。

靴が足にあたる=足に負担をかけていると考えていいわね。足のトラブルを防ぐためにも、靴を選ぶときは次の点を意識してみて!

<足に合う靴の選び方>
・靴の中敷きが取り外せる
・指先にゆとりがあり、指が靴の先にあたらない
・靴の前方部がやわらかく、指の付け根が自由に動かせる
・靴のかかと部分に芯が入っていて、かかとがしっかり固定できる
・足の甲がきちんと固定できる

長く健康に歩き続けるためにも、足のトラブル防止が大切!

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足のトラブルを放置すると、少し歩くだけで疲れたり、転倒リスクが高まったりするわ。高齢になっても元気に歩くために、今のうちから足のトラブルの防止や改善を心掛けて。

外反母趾や扁平足はもちろん、タコやウオノメ、巻き爪、水虫などにも注意!巻き爪や水虫などが原因で足の皮がむけて、そこから菌が侵入すると、新たな感染症を起こして敗血症に進展することもあるの。気になる症状がある人は、早めに医療機関を受診しましょうね。


※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

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