おなか、二の腕、下半身...。部分やせってできるの?

コラム・心地よいわたし

ぽっこり出た下腹や二の腕のたるみ...。エクササイズで「部分やせ」を目指しているけれど、いまひとつ効果を感じないという人も多いのでは?気になる部分の脂肪だけを落とすことはできるのでしょうか?
今回は、医療・美容記事を多く手掛ける編集者/ライターのライラさんに、部分やせが可能かどうか教わりました。

【PROFILE】

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ライラさん(40歳)

医療・美容記事を多く手掛ける編集者/ライター。気になった健康法は試さないと気がすまない性質。「ストレスを明日に持ち越さない」をモットーに、日々体を動かすことを欠かさない。最近、ボルダリングに目覚めた。

がんばっても気になる部分の脂肪が落ちない!

ライラさんが通っているスポーツジムで、最近仲良くなったマイさん。いつも熱心にエクササイズマシンに取り組んでいますが、今日は何だか浮かない顔をしています。

ライラさん 「マイさん、いつもがんばっているわね。でも、何だか元気がないみたい」

マイさん 「回数やウエートを上げてもなかなか結果が出なくて...。太ももや二の腕を引き締めたいけど、むしろ筋肉がついて太くなったような気がするのよ」

ライラさん 「部分やせを目指すなら、筋トレだけでは難しいのよ」

マイさん 「えー!?じゃあ、どうすればいいの?」

ライラさん 「引き締まった体形を目指すなら、脂肪燃焼のしくみや、ダイエットを目標としたトレーニング方法について知っておくといいわね。詳しく説明するわ!」

部分やせはできる?脂肪燃焼のしくみを解説

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部分やせという言葉をよく聞くけれど、体の脂肪を部分的に落とすことはできないの。脂肪燃焼のしくみを知れば、その理由がわかると思うわ。

脂肪燃焼というのは、酵素が少しずつ脂肪を分解して血液中に送り、筋肉がそれをエネルギーとして使っている状態のことを指すのよ。脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があって、それぞれ体へのつき方や落ち方が違うの。内臓脂肪を落とすことができれば、おなか周りがすっきりするわ。ただし、女性の場合はおなか周りに皮下脂肪がついているから、劇的な変化は感じにくいかも。

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エネルギーとして先に消費される「内臓脂肪」

内臓の周りや腸間膜(腸を包んでいる膜)についていて、指ではつまめない脂肪のことを、内臓脂肪と呼ぶのよ。エネルギーを一時保存する役割を果たしていて、運動すれば、皮下脂肪より先にエネルギーとして使われるわ。

内臓脂肪が適度についていれば、善玉ホルモンを分泌してくれるの。その一方で、過剰についてしまうと悪玉ホルモンが異常分泌されて、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞のリスクが高くなってしまうという恐ろしい一面もあるわ。


一度つくと落としにくい「皮下脂肪」

皮膚のすぐ下にあり、指でつまめる脂肪のことを皮下脂肪と呼ぶの。内臓脂肪が消費された後、エネルギーとして使われるから、一度つくと落としにくいのが特徴ね。女性の場合は妊娠をサポートするために、おなか周りに皮下脂肪がつきやすくなっているのよ。

気になる部分を引き締めるためのトレーニング

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引き締まった体形を目指すには、有酸素運動と無酸素運動について知っておくといいわ。有酸素運動とは、軽~中程度の負荷を継続的にかける運動のこと。筋肉を動かすエネルギー源として酸素や脂肪、糖質がいっしょに使われるのよ。おもな運動の種類としては、水泳、ジョギング、サイクリングなどが挙げられるわね。

一方、無酸素運動とは、短時間で強い負荷をかける運動のこと。おもなエネルギー源は糖質で、脂肪は使われないの。おもな運動の種類としては、筋トレ、短距離走などが挙げられるわ。

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この説明を聞くと、有酸素運動だけしていれば脂肪燃焼につながると思うかもしれないわね。でも、脂肪燃焼効果を高めるためには、無酸素運動で筋肉をつけて、基礎代謝を上げることも大切。ダイエットを目指すなら、運動の順番に気をつけましょう。

筋トレなどの無酸素運動を行うと、筋肉や骨、皮膚を強くする作用のある成長ホルモンが分泌されるの。成長ホルモンが分泌された状態で有酸素運動をすると、血糖値が上がり、体脂肪が分解されて、血中に放出された遊離脂肪酸(エネルギーの源として活用される脂肪分)が燃焼されるのよ。ダイエットを目指す人は無酸素運動→有酸素運動の順番で運動するのが効果的ね。

脂肪を分解する酵素が一番よく働く温度は、37℃前後といわれているの。脂肪を燃焼させたいなら、体を温めすぎない場所でトレーニングすることも大切よ。

部分やせより、トータルで脂肪燃焼を目指しましょう

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気になる部分だけ動かすのではなく、有酸素運動と無酸素運動を効率的に組み合わせることが、引き締まった体形への近道ね。

有酸素運動をして脂肪を落とすことで、糖尿病や動脈硬化などさまざまな疾患から身を守ることにつながるわ。また、将来寝たきりにならないためにも、運動をして筋肉をつけることを心掛けて。


※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

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