輝く人

印象の力で人生を変える!冨澤理恵さんに聞く運命の服の見つけ方

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冨澤理恵さん
(とみざわ・りえ)

ランクアップスタイル株式会社代表取締役。格上げおしゃれプランナー協会代表理事。大学卒業後、大手アパレルメーカーに勤務。退社後はフリーアナウンサーとして活動。「骨格診断」や「パーソナルカラー診断」を学び、印象研修講師として活動する中で、顔と体のバランスの重要性に気付く。5,000人以上の顔を計測し、集めたデータを基に、独自の理論「格上げ顔診断」を考案。2016年に格上げおしゃれプランナー協会を設立し、年間1,000名以上の女性が講座を受講。わかりやすく、効果抜群の理論は国内外から高い評価を得ている。

40代になり、「体型が変化した」「今まで似合っていた色が似合わなくなった」といった理由から、ファッションやメイクを見直し始める人も多いと思います。
自分に似合う服や色を知りたいけれど、何から手をつければいいかわからない...という方におすすめしたいのが、今年2月に発売された書籍「顔診断×骨格診断で最高に似合う服を選ぶ!」(三笠書房)です。

著者である冨澤理恵さんは、自身の体験を基に、自分の良さを引き出す方法として「格上げ顔診断」を考案。現在は、一般社団法人格上げおしゃれプランナー協会の代表理事として、講義(セミナー)やカウンセリングを行い、印象を変えたいと望む女性たちに日々寄り添っています。
冨澤さんが「格上げ顔診断」を編み出した経緯や、自分らしく人生を楽しむコツについて、お話を伺いました。

自信を持てなかったことが「格上げ顔診断」考案のきっかけに

――冨澤さんが「格上げ顔診断」を考案するきっかけは何だったのでしょうか?

冨澤理恵さん(以下、冨澤):私は大学卒業後にアパレルメーカーに就職し、そこを退社してからフリーアナウンサーとして活動していた時期があったんです。さかのぼって考えると、そのときの体験が原点だったように思います。

――アパレルメーカーではどのような仕事をされていたのですか?

冨澤:あるメーカーの本社で、服を作る現場に携わっていました。そのときに服の構造を初めて知りましたが、洋服の造りは意外と単純で、身幅と丈を変えるだけでイメージが変わってくるんです。ほんの数ミリの差で、似合う・似合わないが決まるなんて、おもしろいと感じていました。

その後、昔から夢だったフリーアナウンサーになったのですが...私は元々、自分の外見にあまり自信がなかったんです。アパレルに勤めていたとき、同僚はおしゃれな人たちばかりで、この差は何だろうとずっと思っていて。アナウンサーになってからも素敵な同僚に囲まれて、ますます自信がなくなってしまいました。そのときに、「自分に似合うものを知りたい」「外見を良くしたい」っていう願望が芽生えたんですよね。

――何か具体的な行動を起こされたのでしょうか?

冨澤:まずは、骨格診断やパーソナルカラー診断を学びました。資格を取得し、講師として教えてもいたのですが、生徒さんから「習う先生によって診断結果が違うから、結局何が似合うかわからない」という声を多くいただいて...。自分が学んでいたときも同じように感じることがあったので、誰もが納得できる診断基準が必要なのではないかと考えました。

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――そこで考案されたのが、格上げ顔診断だったんですね。

冨澤:そうです。5,000人の女性に協力していただき、顔を計測して、そのデータから平均値を割り出し診断基準を作っていきました。

――「格上げ顔診断」を取り入れることによって、冨澤さんご自身に変化はありましたか?

冨澤:私の場合、骨格診断を基にすると、スーツなどかっちりした洋服が似合うという結果が出るんです。そういった服を着ると、確かに細く見えますが、周囲からは「怖そう」「とっつきにくい」などと言われてしまって。イメージとのギャップはもちろん、私自身が表現したい印象とも異なる状況が生まれてしまいました。

「格上げ顔診断」では、顔の印象を大きく「大人顔」「子ども顔」の2種類に分類するのですが、私の顔は「子ども顔」に入ります。診断基準を作る中でそれに気付き、大人っぽいスーツを着たときに違和感が生まれるのは、顔の印象と服の印象がマッチしていなかったからだと納得しました。

「格上げ顔診断」×骨格診断で自分に似合うファッションが見つかる理由

――「格上げ顔診断」や骨格診断については、冨澤さんの著書「顔診断×骨格診断で最高に似合う服を選ぶ!」に詳しく書かれていますが、内容を簡単にご紹介いただけますか。

冨澤:まず、骨格診断というのは、その人の骨格や筋肉のつき具合などの特徴から分類するもので、次の3つのタイプに分けられます。

<骨格診断でわかる3つのタイプ>
・ストレートタイプ:バスト・ウエスト・ヒップにメリハリがあり、体のラインが女性らしい
・ウェーブタイプ:体が薄く、華奢な体型
・ナチュラルタイプ:筋肉や脂肪よりも骨格や関節が目立つ体型

一方、顔診断は、大人っぽいか子どもっぽいかなど顔の印象を決める「バランス診断」と、目や鼻などのバランスを見る「パーツ診断」の2つから成り立っています。こちらは、チェックシートによる診断のほか、書籍の巻末にもつけているモノサシで実際に顔を計測することで、自分のタイプを導き出すことができます。

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――本を見ながら実際に診断してみましたが、とても納得のいく結果でした。

冨澤:それは良かったです。中には、骨格診断で「かわいらしい服が似合う」と出たのに、顔診断では「ボーイッシュなタイプ」など、矛盾した結果が出る方もいます。「骨格診断に合わせて服を選んだのに、なんとなく違和感を覚える」という方は、まさにこのタイプ。このような方は、顔診断と骨格診断を掛け合わせることで、ちょうどいいバランスに調整でき、自分に似合うものを見つけることができるんです。

――40代になってから、今まで着ていた服が似合わなくなったという声も多く聞きます。40代の女性が服を選ぶときに気を付けるべきことはありますか。

冨澤:最近はプチプラブランドでもデザインの良い服が豊富にありますが、そういったお店で買い物をするときこそ、自分のスタイルに合ったデザインや素材を選ぶ必要があります。安い服=悪いというわけでは決してありませんが、自分のタイプに合わない服を選んでしまうと、安っぽさが目立ってしまいます。自分の印象に合う服を選べば、プチプラには見えません。

また、ファッションで一番大切なのはTPOです。どこに着ていくのか、誰と会うのか。どんなに似合っていても、TPOを無視すればマイナスの印象を与えてしまいます。特に、40歳を超えたら、そのあたりはきちんと意識したほうがいいですね。

印象を変えれば人生が変わる

――冨澤さんが代表理事を務める一般社団法人格上げおしゃれプランナー協会のセミナーでは、どのようなことを教えていらっしゃるのですか?

冨澤:顔とスタイルに似合うファッションやメイクをご提案すると同時に、話し方、振る舞い方もお伝えしています。たとえ外見が魅力的になっても、話し方や振る舞いに見た目とのギャップがあると、特にビジネスのシーンでは致命的ですので...。外見も内面も、トータルで変わっていけるような内容にしています。

――セミナーに来られる方は、何に悩んでいることが多いのでしょうか。

冨澤:講座にいらしてくださる方は40代の女性が多いのですが、その方たちがよくおっしゃるのが、「今まで好きだった服に違和感を覚えるようになってきた」ということです。これは、年齢による見た目の変化もあるかもしれませんが、結婚や出産を経たり、仕事でも責任のある立場を任されるようになったりすることが大きいですね。ライフステージの変化に伴い、見た目や振る舞いについても、求められるものが変わってくるのだと思います。

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――実際に講座を受けた方たちはどのように変わっていかれますか?

冨澤:講座を受ける前と後で、全体の印象が変わっていることがほとんどです。短期間のうちに、環境が変化する方も多いですね。例えば会社員の方の場合、講座終了後半年以内に昇進する方が86%に上ります。そのほか、婚活のために印象を変えたいと思い講座を受け、受講後に何人もの方からアプローチされるようになったというご報告もいただいています。

――印象を変えることで、環境まで変化してしまうなんてすごいですね!

冨澤:ビジネスや婚活以外にも、親の介護をやりきった自分へのご褒美とか、なんとなく気分が晴れないから気分転換したいとか、さまざまな目的を持った方が講座にいらっしゃいます。ファッションやメイクはただのツールでしかないように思われるかもしれませんが、印象を変えることで自分の良さを表現できるようになり、周りから評価を得られるようになるんです。

――ILACY世代の女性の中には、生きづらさを感じたり、何か変わるきっかけを探していたりする方も多いと思います。そんな女性たちに向けて、メッセージをいただけますか。

冨澤:私が代表理事を務める格上げおしゃれプランナー協会では、「印象の力で自分の人生を変えていこう」をコンセプトに掲げています。私自身も、自分のことをあまり好きじゃなかったときは、すごく生きにくさを感じていました。でも、自分にもいいところがあるとか、こういう強みを伸ばしていけばいいんだとわかったら、とても楽になったんです。

人生をより良い方向に変えるためには、まずは自分の良さを少しでも見つけていくことが大切だと思います。「格上げ顔診断」や骨格診断が、そのきっかけになればうれしいなと思います。


<プロフィール>

冨澤理恵(とみざわ・りえ)

ランクアップスタイル株式会社代表取締役。格上げおしゃれプランナー協会代表理事。大学卒業後、大手アパレルメーカーに勤務。退社後はフリーアナウンサーとして活動。「骨格診断」や「パーソナルカラー診断」を学び、印象研修講師として活動する中で、顔と体のバランスの重要性に気付く。5,000人以上の顔を計測し、集めたデータを基に、独自の理論「格上げ顔診断」を考案。2016年に格上げおしゃれプランナー協会を設立し、年間1,000名以上の女性が講座を受講。わかりやすく、効果抜群の理論は国内外から高い評価を得ている。

『顔診断×骨格診断』書影-min.jpg

顔診断×骨格診断で最高に似合う服を選ぶ!
著:冨澤理恵 定価:1,450円+税




(取材・文:片貝久美子/写真:垂水佳菜)

※掲載している情報は、記事公開時点のものです。
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