更年期に起こりがちな便秘・下痢の原因と解消法

コラム・心地よいわたし

更年期に入った女性の多くが、便秘や下痢に悩まされているといいます。その原因として考えられるのが、エストロゲンの減少によって、腸の働きをコントロールする自律神経が乱れがちになること。更年期の女性に起こりがちな便秘や下痢を放っておくと、体にどんなリスクがあるのでしょうか。

今回は、更年期の女性に便秘や下痢が多いメカニズムから日常生活の中でできる解消法まで、ダイアナさんが教えてくれました!



【PROFILE】

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ダイアナさん(51歳)

更年期をテーマにした記事を多く手掛け、さまざまな女性の悩みにも耳を傾けてきた医療ジャーナリスト。趣味はジャズ鑑賞、乗馬。安らぎのひと時は、なじみのカフェでお茶をすること。

慢性的な便秘は更年期のせい?

ある日の仕事終わりに、後輩のサナエさんと食事を楽しんでいたダイアナさん。すべての料理を食べ終えたころ、ふとサナエさんが浮かない表情でこう言いました。

サナエさん 「食事の席でこんな話をするのも気が引けるんですけど...ダイアナさんは便秘に悩まされたことはありませんか?」

ダイアナさん 「そうね...サナエさんと同じ40代後半のころに悩まされたことがあるわ。当時は便秘だけじゃなく、突然お通じが緩くなる時期もあったりして」

サナエさん 「まさに今の私がそうなんです!昔はそんなことなかったのに、40代半ばになってから急に悩まされるようになっちゃってつらいんです」

ダイアナさん 「もしかしたら、更年期のせいかもしれないわね」

サナエさん 「そうなんですか!?確かに健康診断の結果では便秘や下痢になりそうな疾患はないので、どうしてだろうって不思議だったんです」

ダイアナさん 「それじゃあ、更年期の女性が便秘や下痢になりやすい理由を解説するわね」

更年期に便秘・下痢になりやすいのはなぜ?

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「便秘、または下痢を引き起こす原因は?」と聞かれて、多くの人が腸のことを思い浮かべるでしょう。その腸の動きをコントロールしているのは、実は自律神経なの。そして、自律神経に大きな影響を与えるのが、女性ホルモンのひとつ、エストロゲンよ。

そのため、加齢とともにエストロゲンの分泌が減少することで自律神経が乱れ、腸のぜん動運動が弱まることが、更年期に便秘や下痢になりやすい理由のひとつと考えられているの。

もちろんそれだけではなく、偏った食生活や不規則な生活、加齢による胃腸の働きの低下、腹筋が衰えることで便を押し出しにくくなるといったことが原因として考えられる場合もあるわ。また、自律神経はストレスの影響を大きく受けるため、心理的、環境的な要因によっても便秘や下痢になることもあるのよ。

更年期の便秘や下痢を甘く見てはダメ!

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もし、便秘や下痢の症状に悩まされながらも、年齢的に仕方がないこととあきらめている人がいたら、それは大間違い。便秘や下痢を放っておくと、さまざまな疾患に見舞われたり、ゆくゆくは病気につながってしまったりすることもあるのよ。

というのも、便秘や下痢が起きているとき、腸内環境は整っていない状態にあるの。それが体にどんなダメージを与えるのか、便秘の場合と下痢の場合に分けて解説するわね。



便秘の弊害とは?

便秘の状態が続くと、次のような症状が現れることがあるのよ。

・太りやすくなる
・肌荒れや肩こり、頭痛が起こりやすくなる
・大腸の病気にかかりやすくなる
・花粉症などのアレルギーになりやすくなる

便秘になるということは、老廃物や未消化の食物など、通常は便といっしょに排出されるべきものが腸の中に残っているということ。腸内環境が悪くなると血液もドロドロになり、本来であれば血流にのって全身に行きわたるはずの栄養が脂肪組織で蓄えられてしまったり、体の代謝機能が落ちたりなど、太る原因になってしまうわ。

さらに、便秘によって腸内に悪玉菌が増えてしまうと、有害物質が溜まりやすい状態になるの。この有害物質は肌荒れや肩こり、頭痛を引き起こすほか、大腸に炎症を起こすこともあるわ。炎症を繰り返すと、女性のがんによる死因の第1位(※)である大腸がんにつながるケースも考えられるので注意が必要よ。

※厚生労働省「平成29年(2017年)人口動態統計」より

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また、花粉症などのアレルギーは、腸の免疫細胞の働きが低下することがきっかけで発症するともいわれているわ。

上記のほかにも、排便時にいきむことで痔になったり、脳卒中を引き起こしたりする危険もあるのよ。



下痢の弊害とは?

実は、通常の下痢と更年期の下痢では、症状が起きる時間に違いがあるといわれているの。通常の下痢はウイルスや精神的なストレス、暴飲暴食といった原因で時間帯に関係なく起こる。それに対して更年期の下痢は、明け方などに慢性的に発症し、長い時間続くのが特徴。また、腹部や腰などに冷えを感じるほか、微熱を伴うこともあるのよ。

下痢を引き起こす原因は、自律神経の乱れに加え、大腸で水分の吸収がうまくできていないことが考えられるわ。特に、長時間にわたる下痢は体内の水分が不足し、知らず知らずのうちに脱水症状になってしまうおそれがあるので、こまめに水分補給をするようにしましょうね。

便秘・下痢を解消する方法

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便秘または下痢を解消するには、まずは生活習慣を見直すことが大切。朝・昼・晩の1日3食を心掛けることはもちろん、バランス良く食べるようにしましょう。

食事には体温を上げる効果があるほか、食物を摂取することが腸への刺激になったり、よく噛んで食べることで脳に刺激を与えてくれたりするわ。また、朝起きたら、腸を目覚めさせるためにコップ1杯の水を飲むことも大切よ。

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さらに、腸内環境を整えるために、ヨーグルトやチーズ、納豆、キムチといった発酵食品も積極的に取り入れたいところね。普段の食事からとるのが難しい場合は、サプリメントを利用するのもいいわ。

こうした食生活に加え、十分な睡眠と適度な運動も必要不可欠。便秘には腹部のマッサージも効果的よ。運動はハードなものではなく、ウォーキングやヨガ、軽いストレッチなど、無理のないものを「毎日続ける」ことがポイントね。

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ただの便秘・下痢だと思わず、早めのケアを

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誰もが1度や2度は経験したことのある便秘や下痢は、その原因が更年期によるものとは気づかずに見逃してしまいがち。けれども、40代以降の女性が悩まされる便秘や下痢には、体の不調や病気につながる可能性が潜んでいるの。

それを回避するためにも、「もしや!?」と思ったら早めに対処すること。便秘や下痢の悩みを解消して、すこやかな毎日を手に入れましょうね。



【便秘に悩んだら、まずは医療機関に相談を】

東京ミッドタウンクリニック>(東京・六本木)

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病気の早期発見・予防のため、きめ細やかなテーラーメイドの健診を提供しているクリニック。外来診療では風邪などの疾患から専門的な診療まで幅広く対応。婦人科では、生理不順、不正出血、おりものの変化、子宮がん・卵巣がん・性感染症など、婦人科疾患全般について相談が可能です。



東京ダイヤビルクリニック>(東京・中央区)

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外来診療のほかに、人間ドックや健康診断、予防接種などに対応し健康を幅広くサポートしているクリニック。胃腸に関する症状・悩みについては日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医による診察・検査を実施。胃内視鏡(経口・経鼻)や大腸内視鏡の装置も備え、いつでも相談可能です。




※掲載している情報は、記事公開時点のものです。

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