「更年期」って、いつ、どのように訪れるの?

コラム・心地よいわたし

一般的に、45~55歳頃に現れるといわれている更年期症状。ですが、30代後半から始まる人もいれば、50代になってから症状が出る人もいるなど、その症状を感じる年齢は人それぞれ。
いつ、どのように始まるかわからないのに加え、「更年期=老いの始まり」というイメージが強いため、更年期に対して漠然とした不安を感じている女性も多いはず。
「更年期症状とはどういうもの?」
「体の中では何が起きているの?」
「対処法はあるの?」
そんな不安を感じている女性たちに向け、今回は更年期の基礎知識を医療ジャーナリストのダイアナさんが解説してくれました!



【PROFILE】

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ダイアナさん(51歳)

更年期をテーマにした記事を多く手掛け、さまざまな女性の悩みにも耳を傾けてきた医療ジャーナリスト。趣味はジャズ鑑賞、乗馬。安らぎのひと時は、なじみのカフェでお茶をすること。



イライラ、落ち込み...これって更年期?

とある休日、カフェでコーヒーを片手に雑誌をめくっていたダイアナさん。「ふらっと小旅行にでも出掛けたくなる陽気ねぇ」なんてのんびり考えていると、突然隣から「ふぅ...ふぅ...」と苦しそうな息づかいが聞こえてきました。

ダイアナさん 「あら、あなた大丈夫?なんだかすごく汗をかいているみたいだけど...」

あゆみさん 「急にのぼせてしまって...。最近、やたらと顔がほてるんですよね。40代もそろそろ半ばだし、もしかして更年期かしら?」

ダイアナさん 「40代半ばに差しかかると不安よねぇ。私もそうだったわ。更年期になるとホットフラッシュなど特有の症状が出るといったことは、なんとなく聞いたことあると思うけれど、いつごろ始まるのか、具体的にどんな症状が出るのかって、あまり知られていないじゃない?」

あゆみさん 「どんな症状が出るんでしょうか?」

ダイアナさん 「顔がほてる、手足が冷える、イライラして集中できない、気分が落ち込む、息切れや動悸がする、頭痛やめまいがするなど、さまざまな症状があるのよ。でも、その起こり方は人それぞれ。外出できないほどぐったりしてしまう人もいれば、閉経後に振り返って、『もしかしてあれが更年期だったのかな?』って思うくらい軽度の人もいるの」

あゆみさん 「そんなに個人差があるんですか。不安だなぁ。せめて、いつごろから始まるのかだけでもわかればいいんだけど」

ダイアナさん 「初潮のくる時期がみんな違うように、更年期が始まる時期も人によって差があるのは厄介よね。始まる時期や症状はそれぞれ異なるとはいえ、更年期の体の変化について知っておいて損はないわ。ダイアナの即席『更年期講座』、やっちゃいましょ!」

更年期には体の中でどんなことが起こるの?

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まずは「更年期って何?」ということから説明しましょう。更年期とは、加齢によって卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量が減少、やがて閉経を迎える時期のこと。閉経の平均年齢が50.5歳で、その前後の10年間、だいたい45~55歳を更年期と呼んでいるの。

多くの人の場合、閉経に向けて月経周期が不順になっていくわ。平均すると3年くらいのあいだ、月経期間が短くなったり長くなったり、周期が飛んだり、逆にダラダラと続くといった月経不順が続いて、やがて月経がこなくなるの。月経のない状態が12ヵ月以上続いたら閉経ね。

なぜ、月経が乱れるかというと、女性ホルモンの「エストロゲン」を分泌する卵巣が年齢と共に小さくなって機能が低下するため。更年期の症状には、このエストロゲンの減少が大きく関わっているのよ。

更年期に起こりやすい症状とは?

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卵巣機能が低下すると、エストロゲンの分泌を指令する脳との連携がうまくいかなくなるの。エストロゲンが減っていることを察知した脳の下垂体は、卵胞刺激ホルモン(FSH)を出して、もっと分泌するように指令を出し続けるのだけど、これこそが更年期症状を引き起こす要因。なぜなら、脳には自律神経をコントロールする場所があって、それが影響を受けてしまうから。しかも、自律神経は全身に関与しているから、その症状も多岐にわたるといわれているのよ。

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閉経前後に起こりがちなホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)や多汗、めまい、動悸、息切れ、気分の落ち込み、イライラ、頭痛、肩こり、不眠、冷え、疲労感、手足のしびれやこわばりなどは、更年期特有の症状といえるわね。

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【更年期の症状辞典】大量の汗やほてり...ホットフラッシュとは?

更年期の女性ホルモンの働き

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エストロゲンというのは女性ホルモンのひとつで、妊娠以外にも私たちの体の中でたくさんの働きをしているのよ。例えば、肌や髪を美しく保つ、代謝を助ける、骨や関節の健康を守る、血管や脳神経の老化を防ぐなどといったこと。そのため、エストロゲンの分泌が減ってくる更年期以降は、肌や髪の老化が進んだり、内臓脂肪がつきやすくなったりといった現象が起こりやすくなるといわれているわ。

そんなエストロゲンは、閉経後、その量が限りなくゼロになってしまうそうなの。すると、粘膜の乾燥や尿もれが起きたり、老年期には骨粗しょう症や認知症になったりするリスクも。だからこそ、更年期の体の変化を見逃さず、健康管理をしていくことが大切なのよ。

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HRTで行う更年期障害治療――ホルモンを補充することで諸症状を改善

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更年期症状を抑える対処方法はある?

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いつ、どんな症状が起こるかわからない更年期。月経不順が続いたり、体の不調を感じたりするようになったら、自己判断をせずに婦人科へ行ってみて。

時期や症状に個人差はありますが、更年期はいずれ誰もが迎えるもの。更年期症状の程度はストレスや性格など、精神的な部分に左右されることがわかっているわ。更年期を迎えたら、ライフステージの転換期だと思って、前向きにとらえましょうね。

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